別居からの関係修復

夫婦が「別居」するには、それ相応の理由があるでしょう。
共に暮らしていた夫婦が、別々に暮らすというのは距離を置くということ。
理由にあげられる中でトップに入るのが「夫の浮気」。

 

別の女性との不倫という裏切り行為をしてしまった夫。
話し合いを繰り返したけれど、折り合いがつかない。気持ちが伝わらない。
そうかと言って離婚する決断もつかない。
「一旦お互いに冷静になるために距離を置こう」
別居に至るには、このような過程があるのではないでしょうか。

 

一旦距離を置いて離れたことにより、しみじみと相手の大切さ、ありがたさ、愛情を感じる事もありますが、場合によっては「一人の方が楽」と羽を伸ばしてしまう事もあります。

 

その為、別居してからの復縁にも、それ相応の時間と壁が存在します。

 

復縁までの道のり

顔を合わせて話す時間を作る
別居して離れ離れに暮らし始めると、一般的には約束をしないと会えない関係になります。
あまりにも会う機会がなくなると、お互いの大切さや必要性を感じることすらなくなってしまうかも。
気持ちに余裕があればの話ですが、別居したからと言っても夫婦であることには変わりません。
お互いの暮らしぶりを知り、定期的に顔を合わせて話をする時間を作るといいでしょう。
一緒に食事をする、外でデートをするなど、一緒に暮らしていた時とは違う新鮮さを感じることが出来れば、一歩前進できるかもしれません。

 

これまでの自分を振り返る

別居して一人になると見えてくることがあります。
寂しさや孤独感を感じる方もいるでしょう。
しかし、それは同時に相手を冷静に見ることが出来る余裕が生まれるということ。
この機会に、これまでの自分を振り返ってみましょう。
どうして別居することになったのか。
自分の言動に他に何か出来たことはなかったのか。
冷静に振り返ることでこれからが見えてきます。

 

これからの自分を考える

これまでの自分を振り返ったことで見えてきた反省や修正点を踏まえ、これから自分が出来ることを考えていきましょう。
そして改めて別居している夫と「これからどうしたいのか」
自分の気持ちを固めることです。

 

これからの夫婦を考える

別居に至る理由が浮気だったとしても、振り返ってみると、夫が浮気に走るには、それなりの夫婦間の溝が生まれていたのではないでしょうか。
毎日の生活内でのほんの小さなズレも、積み重なるとひび割れになります。
小さなズレやひび割れは、大きくなってしまったら痛みを伴います。
別居を経て関係修復を望むなら、今後の夫婦関係において、その小さなズレを出来るだけ生み出さない努力が必要です。
お互いが相手の考え方、生き方を知る時でもあるのかもしれません。
「すべてあなたの言う通り」とYESマンになれということでありません。
お互いが共感出来る関係が成り立てば、共に努力も協力も出来るでしょう。

 

今まで一つ屋根の下にいて「家族」「夫婦」でした。
でも、もしかしたら近すぎて見えなかったことがたくさんあるのではないですか?
もしくは「いつでも見ることは出来るから」と気にも留めなかったことはありませんか?
自分が見えてくると、相手も見える。
相手が見えてくると、自分も見える。
夫婦ってお互いが鏡のような存在なのかもしれません。

 

別居を離婚への準備期間と捉える方もいますが、別居したことによって以前にも増して良好な夫婦関係を築いたご夫婦はたくさんいます。

 

離れたからこそ見えてくる本心。
素直にいきたいですね。