人として成長出来る修復方法
パートナーの浮気を許して、「もう一度この人とやっていこう」と決めるのは、それなりの時間と覚悟が必要なことでしょう。
浮気を一言で言えば「裏切り行為」です。
信頼を裏切られたという思いはなかなか消えません。
パートナーが浮気相手と別れ、あなたといることを選んだことよりも、「何故浮気したの?どうして裏切ったの?」という気持ちの方が勝ってしまいます。
パートナーである彼は、最初からあなたと別れる気など、これっぽっちもなかった上での浮気だったかもしれない。
それでも「浮気という裏切りを受けた」という傷は、あなたを深く抉るでしょう。
浮気を全て解消し、あなたの元に戻ってきた後も、その傷は時々痛みを伴い顔を出します。
「また浮気されるのではないか?」という彼に対する不信感と不安。
「浮気」という過ちを乗り越えて、再び二人の絆を結ぶには、お互いの努力が必要です。
中でも何より必要なのは、気持ちの切り替え、考え方を変えることなのかもしれません。
「浮気」という行為は、犯した側は「加害者」でもう一方が「被害者」という構図になりがちです。
「裏切られた」という感情も被害者意識からきています。
この”人によって負わされた傷”は、時に浮気したパートナーだけでなく、周りの人間全てを信じられなくなることにもなります。
人を信じられなくなるというのは、虚しくて、寂しくて、切ない気持ちですよね。
信じたいのに信じることが出来ないのは苦しいものです。
男女間に於いて、恋愛関係であろうと、夫婦関係であろうと、二人を強固に結ぶ糸が「信頼」なのかもしれません。
それが一旦途切れてしまったわけですから、その敗北感のような虚しさがどれほどのものかわかります。
浮気を侵してしまった側からしても、切ってしまった信頼の大きさに打ちひしがれることでしょう。
では、どうすれば再び信頼関係を結ぶことが出来るのでしょうか?
これが出来たら、二人は人としても大きく成長出来るかもしれません。
信頼とは
そもそも信頼とはどういう意味なのでしょうか?
当たり前に使っている言葉なので、意味を問われるとはっきり言葉で説明できる方は少ないかもしれません。
信頼とは、自分だけの事を考えるわけでもなく、自分を犠牲にしてまで相手に尽すことでもありません。
お互いがお互いにとって良いと思うことを優先し合えること。
だから信じて頼れる存在=信頼関係が成り立つのです。
信頼関係を結ぶには、お互いが自立した大人でないと中々難しいかもしれません。
自立は自分の足で立ち、独り立ちしていることになります。
世の中を生きていると、独りでは生きられないということをまざまざと見せつけられます。
今、SNSやネット社会になり、直に人と関わる機会を持たなくても生きていける時代です。
しかし、人と人の関係が希薄になっている今は、孤独間を抱えている人がとても多いのです。
若いうちは「俺は独りで生きていってみせる」なんて言えますが、どんな人でも誰かと関わって生きているのですよね。
人は独りでは生きていけない。
自立した大人なら尚更、ひしひしと人のありがたさを実感するのではないでしょうか。
だからこそ、人との繋がり、信じることも出来て、頼ることも出来る信頼出来る相手を人は求めるのではないでしょうか。
発想の転換
「浮気」をしてしまったり、されたりすると、「信頼」を取り戻すのはずっと先のことのように思えます。
その理由は「相手によって」信頼関係が取り戻せるかどうか…と思ってしまっているからなのです。
「相手次第」で再び信じることが出来るかもしれない。
「相手次第」で再び信じて貰えることが出来るかもしれない。
ここで発想の転換をしましょう。
先ほど自立したもの同士は信頼関係を結べるというお話をしました。
自立した人というのは「自分次第」で生きています。
自分次第というのは、我儘という意味でなく、生きる上での決断やその結果全てに責任と覚悟をもっているということ。
「浮気」の後遺症で「相手次第」になってしまった頭の思考を、再び「自分次第」に戻すという発想の転換をしてみましょう。
これから先、二人の関係を良好に出来るかどうかは、どちらも「自分次第」なのです。
「自分次第」で自立して生きるというのは、大変なことです。
だからこそ、目の前のパートナーの存在価値を改めて感じることが出来るのです。
信じて頼ろうとする「信頼」が生まれるのです。
「相手次第」でいる限り、「期待」ばかりして「信頼」は生まれません。
人として成長出来る修復というのは、一度「相手次第」になってしまった思考を「自分次第」に変えること。そして、そこから再び信頼関係を取り戻すこと。
これが出来た時、二人の関係が以前より増して絆が深まるだけでなく、人として大きく成長するはずです。
この先、どんなことがあっても、自分を見失わない凛とした強さを持てるのではないでしょうか。
もしかしたら「浮気」は、それをあなた方に知らせたいが為に起こった出来事かもしれませんよ。
さぁ、このチャンスどう活かしますか?