浮気加害者だから見えたこと

浮気の経験がある方で、浮気癖のように何度も繰り返している方にとっては「加害者」という意識をもっている方は少ないかもしれません。
浮気=悪いことだという意識が希薄になると、例え浮気がばれたとしても「浮気がばれたこと」を後悔しても、「浮気したこと」には後悔しないと言う方が少なくありません。

 

しかし、罪の意識やパートナーに対する「悪い」という気持ちが少しでもある方であれば、「加害者になって見えたこと」があるはずです。

 

浮気を繰り返さないためにと言うより、浮気をした経験から学ぶことが出来たら、「加害者」だけで終わることはありません。
浮気加害者になって初めてわかったことを、これからの自分の人生に活かすことが出来たら、高い授業料を払って人生勉強したとしてプラスにしていけばいいのだと思います。

 

やってしまったことは消えません。
今浮気を後悔している方は、後悔していても何もはじまりません。
後悔ではなく、その経験から見えたことをご自分の中で整理してみましょう。

 

浮気に走った心の闇

浮気をする時、大半の方は「事の大きさ」を考えてはいなかったでしょう。
しかし、パートナーに対する恋愛感情、本気度が強ければ強い程、結婚している夫婦の場合も、ばれた後に思い知らされることになります。

 

浮気は自分と浮気相手、二人だけの恋愛だと簡単に考えてしてしまう方が多いのですが、浮気は二人だけでなく、その周りの人までも巻き込みます。
場合によってはお互いの両親、親戚や身内、職場の同僚や友人…
周りの人たちに知れるということは、ある意味巻き込むということです。

 

最初はほんの「興味本位」だったかもしれません。
しかし、興味を持つということは、何らかの心の闇があったからだと考えられます。

 

浮気に走ってしまった理由を聞かれた時、

  • またま浮気出来る相手と出会ったから(アタックされたから、誘ったらついてきたから)
  • 刺激が欲しかったから

等と答える方が多いのですが、闇がなければたまたま出会っても浮気はしません。
それに刺激も別の形で求めるでしょう。

 

男性の浮気願望は肉体的欲求から起こりやすいと言われています。
もし仮にパートナーとの肉体関係がうまくいっていないとしたら、パートナーと話し合うことをしましたか?
刺激が欲しいと浮気をした方は、パートナーに物足りなさを感じていましたか?

 

私個人は、例え男性であっても、心の闇、つまりは精神的な欲求不満が浮気に走らせるケースが殆どだと考えています。

 

パートナーとの間にしっくりこないものを感じているのであれば、パートナーと向き合わない限り欲求不満は解決しません。
だけど、多くの方がパートナーに対して「ああしてくれない」「コレしてくれない」と不満や愚痴ばかり抱えて、直接向き合おうともしていません。
その結果、不満を補ってくれる浮気に身を投じます。

 

浮気がばれて、事の大きさに気が付いた時、初めてパートナーの存在の大きさに気が付いたり、浮気に対する反省の念が湧くのです。

 

目覚めのきっかけ

加害者となって、浮気がばれて痛い目に会った方は、それを「目覚めのきっかけ」にしてみてはいかがでしょうか。

 

これまで「当たり前」にしていたパートナーとの関係。
「当たり前」に一緒にいることが、どれだけ恵まれていて、幸せなことなのかということを感じてみる。
浮気がばれた後も「失いたくない」と思っているのであれば、信頼回復という重荷を背負いながら、再び二人で絆を結ぶチャンスです。

 

浮気がきっかけでパートナーへの愛情を失っていることに気が付いたのであれば、「別れる」のも一つの選択です。
二人の関係が壊れているのに、何か理由をつけては答えを先延ばしにしていたのではないでしょうか。
浮気が「目覚めるきっかけ」をくれたのかもしれませんよ。
壊れた関係をずるずる続けていても、お互いに幸せになれないし、未来に何のプラスもありません。
きっといつか、答えをださなければならない時がくるはずです。

 

見えたから理解出来る

人の心や感情は目に見えません。他人の心や感情はもちろんですが、自分自身の心もです。
だからこそ人は過ちを犯したり、勝手に解釈して思い込みをしていることは多々あります。

 

何かトラブルが起きて窮地にたった時、見えないけれど、初めて見えるのが心なのかもしれせん。

 

普段から見ようとすれば見えていたはずなのに、窮地に立たなければ見ることをしなかった。

 

この事に気が付いた時、これからの見方が変わるでしょう。
普段から見えないものを見て、感じて、味わうことが出来るようになるのではないでしょうか。

 

見えたから理解が出来る。
理解できたからもう見えなくても理解出来る。

 

浮気は加害者にとっても、そこから得られることはありますよね。