夫の浮気、離婚を切り出す妻のタイプ

一度夫婦となった二人が「離婚」を決断するには、「結婚」を決断する時の数倍の決意とパワーが必要だと言われています。

 

夫の浮気、精神的な苦痛が重なり、どんなに努力しようとしても二人の関係が元に戻ることはないと判断した時、二人で一緒に暮らすというのは苦痛以外の何物でもありません。

 

中には「家庭内別居」(別名 家庭内離婚)という形を選び、心は完全に離れているにも関わらず、離婚をせずに一緒に暮らすカップルもいます。
心が離れている人と共に暮らすには、それ相応の割り切りが必要です。
「家庭内別居」をしている方に伺うと、同居している戸籍上の配偶者を「単なる同居人」と表現する方が多いです。
「離婚」に伴う法的な手続き、財産分与、子供の養育、子供の将来、お互いの今後を考えた時に、戸籍だけでも「夫婦」であった方がメリットがあると判断しての結果だと思います。
ただ、「家庭内別居」には向き不向きがあります。
なんの感情も湧かなくなった単なる同居人と共に暮らすことに慣れてしまうと、ある意味楽なのです。その為、家庭内別居の関係はズルズルと続くと言われています。
戸籍上夫婦であれば、世間体にも取り繕えるし、職場やご近所の人間関係にも差しさわりがないでしょう。

 

一度結婚した相手を、完全に割り切って無感情でいることが出来、更にこれからの将来の事を考えるのが面倒で、離婚するパワーを使うのも面倒な方は家庭内別居をすることが出来るかもしれません。
ある意味「不感症」に近い感覚を相手に持つことが出来て、何食わぬ顔で一つ屋根の下に暮らすことが出来る。
また、離婚に伴う不安は小さくありません。
その後の生活は? その後の人生は?子供のことは?
別れることよりも近未来の自分を想像するだけで不安だらけになります。

 

 

これは、人によってはどんなに努力をしても出来ない方がいます。

 

離婚するには大変なパワーが必要です。
でも、不感症になって家庭内別居するパワーを使うなら離婚したほうがいいと思う女性も沢山います。
近未来の生活に不安があっても、今を清算したいと離婚を切り出す方は大勢います。

 

実際問題、近年「バツイチです」と聞いても驚かれないくらい離婚が身近なものになっています。

 

「離婚」や「家庭内別居」に至るには、配偶者である夫に「諦め」の気持ちを抱いています。
そもそも「諦める」というのはどういう心理からきているのでしょうか。

 

それは「夫から何も与えてもらえない」という気持ち。
こうして欲しい。ああしてほしいという欲望がことごとく裏切られ、挙句の果てに浮気されていたとなれば、「もう何も与えてくれるはずもない」と諦めの気持ちになります。

 

「諦めた」で気持ちが留まれる人は、家庭内別居に進む可能性もありますが、彼に対する「諦め」の気持ちすら手放したくなるタイプの方は、離婚を切り出します。

 

諦めるという気持ちの裏には、相手に対する怒りも同居しています。
「こうしてくれなかった」という怒り。「どうしてしてくれなかったの」という憤り。

 

夫の浮気で離婚を切り出すタイプの女性は、自分の中にある夫に関わる全ての感情を手放したいと思う女性かもしれません。

 

彼に対して何かを考えることからも解放されたい。
怒りも諦めも何ももたない無関係になりたい。
彼とは無縁の世界で一からスタートしたい。
不感症になって同居人として生活する位なら、新たな世界に踏み出したい。

 

離婚を切り出す女性のタイプは、ある意味いさぎよく、頑固で、有言実行の自立したタイプの方なのかもしれません。

 

世の男性諸君は、結婚してしまえば「浮気くらいでは離婚しないだろう」なんて妻を甘くみていたら、取り返しのつかないことになるかもしれませんよ。